平成27年度歴史資料整理保存講習会「地域に伝わる歴史資料の保存と取り扱い方」

2月27日(土)、山内資料館で歴史資料整理保存講習会が開催されました。
今回は、地域や個人のお家に伝わる古い文書や書物、身近な写真などを中心に保存方法や取り扱い方について学びました。

具体的には、害虫から資料を守るための防虫剤の正しい使用方法や湿度の急な変化から資料を守るための保管環境の作り方、そして資料を収納するための保存容器の選び方など、身近に手に入る保存道具とあわせて、保存に必要なポイントが紹介されました。
地域や家に残されている歴史資料というのは、物置や納屋に乱雑に押し込められ、ホコリをかぶっているケースが多いとのことです。そのため、知らない人がみればゴミと間違えて捨てられてしまいます。まずはきれいな保存箱に整頓をして入れ替えることが、資料を残していくための第一歩になるそうです。

会の後半では、古い文書や書物の破れや虫穴を応急的に治す方法が実演で紹介されました。軽微な傷みであれば、正しい知識をもって使用する材料に十分注意さえすれば、自分で応急処置ができるそうです。
今回紹介された方法は、市販されているでんぷん糊(ヤマト糊など)と土佐和紙の典具帖紙を用いる方法です。典具帖紙とは文化財の修理でも使われる極薄の楮紙のこと。破れた部分に典具帖紙をのせ、その上から水状に薄めたでんぷん糊を筆で塗り、接着させる。そうすることで、資料を扱う際に破れた部分が広がることを防いでくれます。
ただし、化学接着剤やパルプが混入した紙は資料に悪い影響を与えるので絶対に使用しないこと、また無理は禁物、できないと感じたら自分ではしないということが結果的に資料を守ることにつながるということです。

  

当館では「歴史資料保存相談窓口」を随時開設しています。今回の講習会の内容を詳しく知りたい方、また資料の保存や修理のことでお悩みの方はどうぞお気軽に窓口にご相談ください。

(投稿者:T)

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