第10回高野切講座受講生作品展

2月20日から、「第10回 高野切講座受講生 作品展」が始まりました。
当館で開講している「高野切講座」の受講生の作品を約100点、展示しています。

 

「高野切(こうやぎれ)」とは、11世紀中頃に書かれた、古今和歌集最古の写本で、その美しい書は「かな」の最高峰と呼ばれています。当館ではその第20巻を収蔵していますが、
「どうしてもこの書の美しさを伝えたい」
「どうしたらもっと深くこの書を味わえるだろうか」
と、講師の岩原朱灯さんと試行錯誤しながら始まったのが「高野切講座」でした。

世に書道講座はたくさんありますが、「高野切講座」は「高野切」の臨書(りんしょ、お手本を忠実に写すこと)の完成をひたすら目指すという、めずらしい講座です。

 

ときどき、拓本体験、料紙づくり、篆刻や表具の講座などもはさみながら、最長で4年間、臨書にはげみます。

筆者は子どもの頃、近所のお寺の書道教室に通っていました。お手本を写すのにすぐに飽きて、「薔薇」とか「魑魅魍魎」とか、画数の多い字ばかり書きたがる困った生徒でした。
しかし、書道で学ぶべきは字の形だけではないのです(当たり前だ!)。

お世話係として、高野切講座の様子を拝見していて「お手本を写すだけで、こんなに学ぶことがたくさんあるんだなあ」と、いつも感動してしまいます。

お手本を一字一字丁寧に観察してお手本を書いた人の筆の動きやリズム、呼吸までをも推測し、再現しようとするのが「臨書」です。
「高野切を書いた人」といえば、1000年前の人です。
1000年前の呼吸。
どんなだったでしょうか。

(画像はイメージです)

臨書を通して平安人の息づかいにせまった力作の数々。
ぜひ、ごらんください。


会場では、受講生の皆さんが、早速、来年の作品の構想を練っていましたよ。

(投稿者:O)

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