工作講座「紙を綴る-和綴じ帳づくり-」

10月19日(日)に、現在開催中の特設展「わき出づる歴史~長帳(ながちょう)の世界~」の関連行事として、工作講座「紙を綴る-和綴じ帳づくり-」を開催しました。
本講座は、綴りの歴史や種類・構造を学びながら、今では忘れられつつある和綴じ帳を伝統的な道具と方法を用いて実際に製作していくというものです。

はじめに、「和装本」の長所と短所を説明し、そこからどう発展していくのか、“綴り”の変遷をたどりながら紐解いていきました。

そして、遂に和綴じ帳づくりに挑戦です。

<用意した道具と材料はこちら>

これらを使って、今回は「大福帳綴じ」と「四つ目綴じ」の2種類の和綴じ帳を作っていきます。

まず、和紙を束ねてクリップで固定し、目打ちとと木づちを使って中綴じ用の穴をあけ、こよりを通して綴じます。
次に、オモテとウラに表紙を重ねクリップで固定し、目打ちとと木づちを使って、今度は糸綴じ用の穴をあけます。

<作業の様子>

ここまでの手順は同じですが、綴じ方の種類によって「穴をあける位置」と「糸の綴じ方」が異なってきます。
こちらが、「大福帳綴じ」です。

穴を2箇所にあけて、そこに麻紐を通して綴じていきました。
綴じ方はとても簡単で、参加者の皆さんからは「簡単に作ることができたのにしっかりと綴じられていてすごい」という声も。
麻紐の部分を編んだり、ビーズを取り付けるなど工夫してアレンジを加えることもできます。

こちらが、「四つ目綴じ」です。

穴を4箇所にあけて、そこに絹紐を通して綴じていきました。
綴じ方は、「大福帳綴じ」より少し難易度が高く、皆さん真剣に説明を聞かれていました。
「次はこっちに針を通すの?」「糸が緩まないようにしないと」「最後の糸の処理はこれであってる?」などなど、最初は恐る恐る通していた針も、綴じ目が形になるにつれ皆さん嬉しそうに作業を進められていました。

古くから私たちの日常生活の中にある “紙を綴る” という習慣-
本講座では綴りの歴史や種類・構造を学ぶだけでなく、実際に和綴じ帳を作ることで、そこから先人の知恵と工夫を垣間見ることができたように思います。

特設展「わき出づる歴史~長帳(ながちょう)の世界~」は、12月7日(日)まで開催しています。
また、常設展では山内文庫のコーナーにて、当館が所蔵する和書漢籍の中から装幀形態に注目し綴りの変遷や特徴をご紹介しています。
ぜひ、特設展と併せてご覧ください。

特設展「わき出づる歴史~長帳の世界~」の詳細はこちら

(投稿者:O)

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