夏休み工作教室 和本をつくって絵日記をえがこう!

7月20日(日)、小中学生を対象に自分だけの特製「和本」をつくる催しを行いました。

この教室では、作業を二日に分けて行い、第1回目は、冊子の中身になる「中綴じ」と、表紙と裏表紙になる紙を染め上げて、さらに三種類の装飾を施しました。

会ではまず、本の歴史について勉強しました。そこには、さまざまな改良を重ねることで、不便さを乗り越えてきた本の姿がありました。つまり、巻物だったもの
が折本となり、紙を貼り合わせることで強度を増し(粘葉装[でっちょうそう])、さらに糸で綴じるようになり(綴葉装[てっちょうそう])、発達してきた
印刷技術に対応するために、現在の和本である「袋綴じ」へと進化してきたのです。現在では西洋から入ってきた「洋本」が主流ですが、今回作る袋綴じの和本
もなかなか風情のある仕上がりになりそうです。

続いて、袋綴じ本の中身にあたる「中綴じ」をつくる工程は、こんな感じです。
①折り重ねた紙に目ぬきをあて、木槌でたたいて穴をあける。
②その穴にこよりを通して結ぶ。
③結び目を木槌でつぶしてしっかりとめる。

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これがなかなか難しく、重ねた時に紙が滑ったり、僅かに曲がったり、手際よく垂直に打ち込まないときれいに紐が通せませんでした。

次に本日のメイン作業の表紙作りでは、墨流し・砂子(すなご)まき・型ぼかし染めという技法(技法については過去の記事をご覧ください→こちら)をつかって、それぞれオリジナルの表紙に意匠を凝らしました。

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参加者の皆さんはだいたい4~5枚を仕上げていきましたが、中には8枚も作った人もいました。3種類の装飾をふんだんに入れた人、保護者の皆さんと相談しな
がら作った人、途中でやっぱり納得がいかないと作り直す人、世に二つと無いオリジナルの表紙に挑戦する皆さんの眼差しは真剣そのものでした。

そして、夏休みもいよいよ終盤の8月24日、第2回目の作業が行われました。いよいよ今日は表紙を「四ツ目綴じ」と呼ばれる綴じ方で綴じ付けます。

まず、「中綴じ」より一回り大きい表紙に折り返す部分を作って「のりしろ」にします。向きを間違えないように慎重にのり付けして、2枚の表紙を貼り付けたら、今度は糸を通す穴を空けます。

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そうして今回の一番の難所である「綴じ」の工程に入ります。
 
004 ←これが

005 ←こうなって

006 ←こうなります

写真で見ると簡単そうですが、最初に針を通すところと、穴を通す順番を確認しつつ、途中でたるまないように糸をピンと張りながら綴じ進めるところに、ずいぶん苦労しました。

最後に余った紐を内側にしまって、題箋(タイトルを書く紙)を貼って完成です!

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さて、皆さんは第一回目と二回目の間に「中綴じ」の中身を作って来ていましたが、少し見せてもらったところ、絵日記だけでなく、調べ学習のノート(恐竜図鑑や化学実験ノート)、分厚く作った四国遍路のスタンプ台帳など、どれもユニークな力作ぞろいでした。

昨年の工作教室(型染)はこちらからご覧ください。

(投稿者:K)

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