むさしあぶみ

木立と川に囲まれた山内神社に隣接する山内資料館。
資料館周辺は、私たち職員が育てている草花をはじめ、山内神社の境内にある桜や紅葉が季節ごとに表情を変え、訪れる人たちの目を楽しませてくれます。

少し前になりますが、ある一組のお客様から「あの珍しい植物は何?」と尋ねられました。山内神社の方に伺ったところ、それは「むさしあぶみ」といい、大きな葉が2枚と小さい葉が3枚、さらにその中心に葉っぱのような茎のような丸い物体が生えている植物でした!
「こんな不思議な植物は初めて見た!」とおっしゃっていたので、調べてみたところ、それはサトイモ科の多年草で、丸い物体の正体は、つぼみを包んでいた葉でした。この部分が武蔵の国で作られた鐙(あぶみ、馬に乗る人が足をかける馬具)に似ていることから“むさしあぶみ”と名付けられたそうです。

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上の写真が山内神社境内に生えていた〈むさしあぶみ〉です。
撮影しに行くと、残念なことに“あぶみ”の部分が既にしおれてしまっていました。残念…。
ちなみに元気な姿がコチラ↓↓

Musasi99 
「季節の花 300」より

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↑↑こちらは当館所蔵資料〈ゆり蒔絵鐙〉

当館が収蔵している資料の中にある鐙と比べると、確かに形はひっくり返したところを想像すると似ているかもしれません。

普段何気なく通っていると分からないですが、こんな不思議な植物があったとは!と、思わぬ発見に私自身も驚きました。

近くにお立ち寄りの際は、ぜひ周辺の植物も楽しみながら散策してみてください。足下に注目してみると、思いがけない発見があるかもしれません。

(投稿者:M)

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