特設展「四季を描く」

隨分と暖かくなって、山内神社の桜も満開です。
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3月15日(金)より、特設展「四季を描く」が始まりました。

四季折々の風物を表した書画や工芸品を展示している今回の特設展。季節の花や鳥、風景や人々の暮らしをあしらった、「目」で見て楽しむ絵画・漆芸品を始め、江戸時代の人々が「耳」で楽しんだ和歌集や小鼓、「鼻」で楽しんだ香道具、そして「舌」で味わった生菓子の図案集などを通して、五感で愛でられてきた日本の四季のありようを紹介しています。

まず目に入るのは、「最後の浮世絵師」と呼ばれた山本昇雲筆の四幅の掛軸です。それぞれ春夏秋冬をテーマにした、背後に物語のある趣深い作品です。春の『秋色さくら』は今回の特設展のポスターにも大きく取り上げられています。
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最初のコーナーは春夏秋冬をセットに、源氏物語の写本や宮中の年間行事を描いた短冊などを紹介し、その次のコーナーから季節ごとにモチーフを集めて展示しています。
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また、平成23年に当資料館で修復を行った石里洞秀筆の掛軸『隅田川之図』も初公開となっています。
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この作品はまさに「春の麗らの隅田川」。桜が満開の隅田川の風景を遠景から描いたものなのですが、近づいてよく見てみると、釣りをしている人、酒樽を持って浮かれ歩く人々や犬に追いかけられる酔客の姿も描かれている、おかしみのある作品です。

4月14日(日)には関連行事として、この掛軸『隅田川之図』を事例に修理説明会を開催します。
当日は、講師に今回の修理を実際に担当した文化財修理技術者の中村隆博氏をお招きし、掛軸『隅田川之図』の修理過程と成果を紹介しながら、美を次世代へ伝える文化財修理の現場に迫ります。ぜひご参加ください。

山内家資料修理説明会「文化財修理の現場―掛軸『隅田川之図』を事例に―」
【日 時】4月14日(日)午後2時~3時30分
【会 場】山内会館(土佐山内家宝物資料館隣接)
【講 師】中村隆博氏(京都国立博物館 文化財保存修理所内(株)修美)
【定 員】40名(要事前申込)
【参加費】無料

(投稿者:K)

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