夏休み工作教室「絵巻物の日記をつくろう!」

毎年夏休みに行っている、夏休み工作教室の第2弾「絵巻物の日記をつくろう!」を7月22日、8月26日に行いました。

2回に分けて行った本教室では、1回目に絵巻物の歴史や使い方を学びながら本紙を作り、2回目に軸や表紙をつけて完成させました。

今から約1300年前の奈良時代に発明された巻物は「巻子本(かんすぼん)」とも呼ばれ、和本や折り本の原点にもなったものでした。
美術館や博物館で目にする巻物は長く広げて展示されていますが、本来巻物は少しずつ広げ、読み終わったところは巻きとり、また続きを広げながら読んでいきます。
巻物は、長い1枚の紙になっているため、絵や文章を途中で切らずに続けて書くことができるのが特徴です。また、読み手は、読みたい場面を自分で調節して広げることができるので、大きな絵や先が読めないワクワク感を味わえることが魅力だと担当の学芸員は話します。
では、絵巻物とは具体的にはどういったものなのか、実際に「道成寺(どうじょうじ)」という物語を一緒に読んでみました。
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これは、紀州に伝わる伝説で、思いを寄せた僧・安珍に裏切られた少女・清姫が激怒のあまり大蛇に変化し、道成寺で鐘の中に逃げ込んだ安珍を鐘ごと焼き殺したというお話です。
安珍を追いかける清姫を順番に追っていきながら、「次はどうなると思う?」という学芸員の問いかけに、子どもたちは次の展開を口々に声に出したり、だんだんと大蛇に変わってくる清姫を見て「こわーい!」と言い合ったりして楽しんでくれていました。

絵巻物について学んだあとは、いよいよ作業開始です。
巻物の本紙はA3サイズの紙を何枚もつなぎ合わせて作っていきます。
今回は、紙を貼り合わせるときに使う正麩糊(しょうふのり)と呼ばれる小麦粉のデンプンからできた糊作りも行いました。
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自分たちで作った糊を使って、紙を貼り合わせていきます。
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最初は、お父さんやお母さんに手伝ってもらっていた子どもたちも2枚目3枚目と作業を繰り返すうちにコツをつかんできたようで、スムーズに作業が進められていました。
約10枚の紙(併せて約4メートル)を貼りあわせて長い巻物の本紙を完成させました。

1ヶ月後、久しぶりに会った子どもたちは、夏休みの間に調べた自由研究や絵日記などを紙いっぱいにかいてきてくれていました。
2回目は、夏休みの思い出をかいた本紙に軸や表紙をつけて巻物を完成させます。
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長さを測ったり、紙を切ったり貼ったりと作業の工程が多く、低学年の子どもたちには少し難しかったかもしれませんが、お父さんやお母さんと協力して素敵な作品が仕上がっていました。

こちらが完成した作品です。
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※職員が作った見本

みんな、職員が作ったものとかわらないくらい上手で、何度も広げたり巻いたりと、自分たちの作った作品に満足そうな表情を見せていました。

山内資料館では、秋にも子ども向けの催し物を開催する予定です。
今年は「水墨画」に挑戦します!
日 時:平成24年11月11日(日)午後2時~3時30分
会 場:山内会館(資料館隣接)
持ち物:書道の道具(筆、下敷き、ぶんちん、固形の墨とすずり)
水墨画とはどんなものか、その表現方法や描くための材料について学び、実際に描く体験も行います。
水墨画に興味がある!描いてみたい!という子どもたちはぜひ申し込んでね!

(投稿者 : I)

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