資料集を作る会

7月5日(木)に行われた、今年度第3回目の「資料集を作る会」にお邪魔してきました。

この講座は、平成15年に迫田勝憲氏から高知県へ寄贈された迫田鉄五郎の書状を読む会です。

明治初年から10年に至る旧薩摩藩士・陸軍軍人が遺した書状を輪読していきます。当時の政治、外交、経済、世相などの情報が満載の書状です。最終的には、資料集を発刊する予定となっています。参加者が担当を決めて輪読しますので、古文書解読力中級以上が必要です。

平成17年から始まり、8年目を迎える今年度は、5名の参加者と3名の当館学芸員の合計8名の、アットホームな講座になっています。

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古文書解読力中級以上というだけあって、参加者の皆さんはとてもハイレベルです。
恥ずかしながら予備知識の全くない私などにとっては読解不可能な書状を、さらさらと読んでいきます。

第3回目の講座の題材となっていたのは、迫田鉄五郎から川俣次信という人物に宛てられた、西南戦争も後半の頃の手紙だったようです。
手紙の内容は、家族へ送ったお給料の話、それから家族の様子を尋ねる話、そして西南戦争の戦況について、と盛りだくさんです。それを、割り振られた担当者が音読していきます。

この講座は、学芸員による講義形式ではなく、参加者の皆さんで自由に意見を交換し合う演習形式で行われます。
割り振られた担当の方だけではなく、参加者の皆さんがばっちり予習をしておいでで、非常に熱心な様子が伺えました。読んでいる途中で「ここがちょっと分からん…」と詰まると、どなたかが「ここはこう読むがやない?」と助け船を出す、和やかな雰囲気で、1時間半はあっと言う間に終わってしまいました。

今回担当となっていた参加者の方のテキストを拝見したところ、このようにびっしりと書き込みが!

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それでも、「歴史について背景を知らんと、字を追うだけになってしもうて、何書いちゅうかわからんがよね」とのこと。確かに、はっきりした答えが用意されているものではないですし、当時の人々の姿がイメージできないと分からない点も多々あるようです。
けれど、分からない所は皆さんで積極的に話し合って、終始楽しそうな様子だったのが印象的でした。いくつになっても学ぶことが楽しい、というのはすてきなことだと思います。

資料集ができあがる日が楽しみです。

(投稿者:K)

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