特設展「武家の理想」関連行事『大人のための弓道入門』

平成24年3月11日(日)に、現在開催中の特設展「武家の理想」の関連行事「大人のための弓道入門」を行いました。
今回の講座は、実際に弓道を体験することで、弓にこめられた武士道の精神や弓道の魅力を知ろうという企画です。

古来「弓馬の道」と言えば武士道を表したように、弓術・馬術は武士の習得すべき武芸の基本でした。
特に、武士と弓には深い繋がりがあり、戦いの手段としてだけでなく、儀礼や儀式のときにはなくてはならないものだったようです。鉄砲が伝来し、戦具としての時代が去っても、武士が弓の鍛錬をやめることはありませんでした。

講座では、始めに「武士と弓」についての歴史講座が開かれ、弓の歴史や武士と弓との関係についての説明がありました。
会場では、高知県弓道連盟の方も含め、皆さん真剣に耳を傾けている様子で、中にはボイスレコーダーで講座の内容を録音している方もいらっしゃいました。

講座のあとは、高知県弓道連盟の方々による「一ッ的射礼」と「持的射礼」の模範演技、さらに、参加者の皆さんの実技体験が行われました。

Img_9281_2
 Img_9266_2

(一ッ的射礼の様子)

Img_9282
 Img_9289

(持的射礼の様子)

射手が入ってくると射場内は静寂に包まれ、規律ある美しい所作に、誰1人身動きひとつせずに見入っているようでした。
外で見ているときとは違い、同じ空間にいるだけで気が引き締まり、弓を引く姿に私も圧倒されました。

射礼の模範演技が終わるといよいよ参加者の皆さんによる実技体験です。
初めて触る弓具に皆さん興味津々な様子で、順番を待っている方も今か今かと心待ちにしている様子が伝わってきました。
今回は、ほとんどの方が弓道初体験ということで、1人1人に講師の方がつき、基本の姿勢や動作、そして射法射技の基本などを細かく教えていただきました。
Img_9307
 Img_9302

弓道は見た目以上に難しいようで、うまく弓が引けなかったり、狙ったところに矢が飛ばなかったりと、体験が終わった方からは「難しかった」という声が飛び交っていました。
それもそのはず、弓道は実際に的に向かって矢を放つまでには通常15日程度かかるそうです。

今回は時間の関係で、1人1~2本しか弓を引くことができませんでしたが、参加者の皆さんからは、「楽しかった」「難しかったけどまたやりたい」「初めての経験に感動した」「有意義な時間を過ごせた」など、うれしい声をたくさん聞くことができました。
皆さんに書いていただいたアンケートからは、今回の弓道体験を通して、武士道の精神や弓道の魅力を感じ取っていただけた様子が窺えました。

現在開催中の「武家の理想」展(5月7日(月)まで)では、旧土佐藩主山内家に伝わった武器・武具のほか、武芸・武家故実などに関する資料を通して、多岐にわたる武家のたしなみを紹介しています。彼らが抱いた理想をぜひ探りにきてください。

(投稿者:I)

カテゴリー: 催し物   パーマリンク

コメントは受け付けていません。