「山内家のひな道具」展 関連行事 『貝合わせの会』

2月12日(日)、3月3日(土)に山内家伝来のひな道具展の関連行事として、「貝合わせの会」を開催しました。

「貝合わせ」とは、二枚貝の一種である蛤の内側に絵を描いたものを並べて、対になる物をあてるあそびです。

貝合わせに用いられる蛤貝などの2枚貝は、対の貝以外とは組み合わないことから夫婦和合や貞節の象徴とされ、貝合わせは婚礼の調度品のなかでも特に重要な意味合いをもつものだったようです。
ちなみに江戸時代の婚礼では、婚礼行列の先頭に貝合わせの貝が入った貝桶が運ばれ、嫁ぎ先に到着して最初に貝桶を渡す「貝桶渡し」という儀式が行われていたそうです。

こうして、貝合わせは婚礼調度の必需品となり、こまやかな細工をほどこした華麗な作品が作られるようになりました。江戸時代には婚礼調度のミニチュアであるひな道具にもなり、山内家資料にも貝合わせのひな道具が伝わっています。

そんな貝合わせを桃の節句にあわせて手作りし、実際に貝合わせの遊びを楽しんでみましょう!というのがこの企画です。
まず1日目は貝の絵付け体験です。

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まず貝に背景色を塗っていきます。乾かした後にあらかじめ考えてきていただいた下絵をカーボン紙で貝に写し取っていきます。下絵ができたところで色をのせていき、よく乾かして完成です。
参加者の皆さんは、始まるなり絵付けに没頭。2時間があっという間に過ぎてしまいました。

2日目は、実際に作った貝を使って貝合わせの遊びを行いました。
対の貝をあらかじめ分けておき、片方を円状に並べます。その真ん中にお題の貝を伏せて置き、貝の模様を見てどれが対か当てていきます。
中に描かれている絵もお内裏様とおひな様、花や動物など十人十色。当てて嬉しい、見て楽しい遊びに皆さんは時間を忘れて熱中している様子でした。

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その他貝を飾るためのミニ屏風と台の制作、桃の節句にちなんだ和菓子と抹茶を楽しんでいただき今年度の貝合わせの会は終了しました。

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ちなみに屏風と台がこちら↓↓

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皆さんの力作が、ご自宅で来年の桃の節句飾りとして活躍することを願っています。

当館では、貝合わせの会の他、季節にちなんだ様々な催し物を行っています。
日本の歴史を通して、四季折々の行事をぜひ一度山内資料館で味わってみてください。

(投稿者:M)

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