※下記は開館当初の常設展示のご紹介です。
部門T・土佐藩の歴史

山内一豊は、秀吉の死後、対立を深める徳川家康と石田三成との間で家康方につき、「小山の評定」で功名をあげます。評定の場で、掛川城の明け渡しと人質の差し出しを上申、この功績によって、関ヶ原戦後の論功行賞で土佐一国を拝領し、土佐藩が成立しました。
ここでは土佐山内家に伝わる資料から、明治初期まで土佐藩主を一貫してつとめた山内家歴代藩主と土佐藩の歴史を紹介します。
山内家の歴史

家譜
一豊を初代とする山内家は、江戸時代を通じて16代にわたり、歴代当主が土佐藩主をつと
めました。
■主な展示資料
系図/初代一豊銅像/旧一豊銅像台座碑文
家譜
初期の土佐藩

見性院肖像画(左)初代一豊肖像画(右)
 関ヶ原合戦の功で土佐一国を拝領した山内一豊の入国により始まった土佐藩は、幕府から課される軍役への対応や、将軍家や有力大名との婚姻関係によって江戸幕府体制の中での安定した地位を模索します。同時に藩政の安定化を模索し、野中兼山に代表される藩政改革によって土佐藩政の基礎を確立しました。
■主な展示資料
初代一豊肖像画(複製)/見性院肖像画(複製)/一豊書状
見性院肖像画(左)
初代一豊肖像画(右)
中期の土佐藩

5代豊房歌文「弥生なかば」
 安定期に入った土佐藩は、法の整備を進めるとともに産業の育成にもつとめます。
しかし大地震や数度にわたる火災・飢饉などの災害が相次ぎ、藩は財政難に陥ります。そこで倹約令等により打開策を模索しますが、中期の華美な風潮もあり状況の好転には至りませんでした。
■主な展示資料
徳川綱吉領知判物/宝永地震関係文書/伊達兵部関係文書
5代豊房歌文「弥生なかば」
後期の土佐藩

 中期で試みた諸政策も財政難を好転させることはできず、その後も相次ぐ災害や幕府から課された普請役などが藩財政への大きな負担となります。その中で、歴代藩主は領民の強訴や逃散へ対応しながら藩政改革に取り組み、綱紀粛正につとめ、藩士の教育にも力を入れました。
■主な展示資料
東邸日記/教授館総裁餘業記録/藤並神社御神幸絵巻
藤並神社御神幸絵巻
藤並神社御神幸絵巻
錦旗
幕末維新期の土佐藩

 黒船来航ののち開国・攘夷をめぐる混乱の時代に入ると、土佐藩では藩主豊信(容堂)が幕政に対して積極的に発言し、公武合体論をもって大政奉還などの局面で重要な働きをします。その一方で藩士が独自の活躍をし、多くの志士を輩出しました。
廃藩置県により藩が消滅すると、明治政府の体制下、山内家は近代華族制度の中で侯爵に位置づけられました。
■主な展示資料
太刀 銘広利/容堂公箱根旅行絵巻/錦旗
錦旗
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部門U・山内家伝来の美術工芸品

大名家の生活を彩った様々な道具を「風雅(書画や調度類)」「数寄(茶道具)」「幽玄(能面や楽器)」「尚武(武器武具)」のテーマに分け、紹介します。
風雅

太公望(部分)(左)有職雛(右)
 様々な調度が大名屋敷の内部空間を彩りました。藩主たちもまた筆を執り、書画を嗜みました。
■主な展示資料
太公望・四愛図 狩野養朴常信筆/諸家百人一首短冊帖/雛道具
太公望(部分)(左)
有職雛(右)
数寄

尾戸焼茶碗(左)染付寸筒水指(右)
 茶湯は大名の私的世界のみならず、外交・内政など公的場面にも取り入れられていました。
■主な展示資料
尾戸焼茶碗/富士画賛 千宗左作/古天明平達磨型釜/染付寸筒水指/牡丹唐草蒔絵十種香箱
尾戸焼茶碗(左)
染付寸筒水指(右)
幽玄

能面 長霊べし見(左)能面 姥(右)
 能は武家の式楽として行事や儀式の場で上演されました。土佐藩でも盛んに演能が行われていました。
■主な展示資料
能面/能管/蒔絵小鼓/能伝授誓詞
能面 長霊べし見(左)
能面 姥(右)
尚武

火事兜(茶漆塗十六間)(左)軍扇(右)
梨子地三ッ柏紋蒔絵太刀拵
 

黒羅紗地菱繋ぎ鍋蓋紋陣羽織
 徳川の泰平の世でも武器や武具は武門を象徴する重要な道具でした。
■主な展示資料
刀 銘兼常/浅葱糸素懸威二枚胴具足/黒羅紗地菱繋ぎ鍋蓋紋陣羽織
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部門V・山内家伝来の古文書

 現在まで山内家に伝来している古文書は、江戸時代のものを中心に、古くは戦国時代から近代のものまで約3万点にのぼります。江戸時代の幕藩関係や土佐藩政史、あるいは近代華族制度や土佐の近代を知る上でも貴重な、古文書の数々を紹介します。
■主な展示資料
御内書/老中奉書/長帳 徳川秀忠賜姓
徳川秀忠賜姓・官途書出(左)長帳(右)
徳川秀忠賜姓・官途書出(左)
長帳(右)
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部門W・山内文庫にみる藩主の教養

 江戸時代、藩主は治政の学とともに芸能・文学など幅広い教養を身につけることが必要とされました。山内家に伝えられた和書漢籍資料「山内文庫」には、当時の教養のありかたが窺える書物が多数蓄積されています。
山内文庫を通じ、学問・芸能・文芸といった文化が土佐でどのように受容され、独持の発展を遂げていったのかを紹介します。
■主な展示資料
万葉集古儀/折りたく柴の記/阿蘭陀流砲術秘書
和漢草木花実図
和漢草木花実図
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ミニコーナー

山内家資料の整理と保存

老中奉書が保管されていた箪笥とその文書
 老中奉書が保管されていた
 箪笥とその文書
 当館では旧土佐藩主山内家から 伝わった約6万7千点の古文書・美術工芸品・和書漢籍・古写真を保存・公開しています。これら膨大な資料は今日までどのようにして保存されてきたのでしょ うか。そこには、先人の資料を遺そうとするための熱意と知恵が隠されています。山内家に伝来した貴重な文化財を未来へ確かに継承するために、本コーナーで は、資料の劣化とこれからの保存対策について紹介します。
子どものためのミニ体験コーナー

 能面・お茶道具・刀のレプリカを実際にさわることができます。重さや手触りを試してみて下さい。兜と陣羽織も着用できます。 ※上記の内、常時2・3点を設置しています。
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公益財団法人 土佐山内記念財団 〒780-0862 高知県高知市鷹匠町2-4-26 TEL/FAX 088-873-0406
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